2023年のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公:牧野富太郎(ドラマの中では槇野万太郎)が集めていたことで多くのみなさんが知るところとなったのが植物標本です.自然学術の村こしみずの津田研究室には植物の腊葉標本(押し葉標本)と種子標本の2種類の標本を作成しています.

津田が作った腊葉標本のほとんどは岐阜大学標本庫(TKY)にありますが,大学の標本庫ではなかなか一般の方には標本を見てもらえませんから,標本採集をしたフィールドに近い場所に一部の標本を保管してあります.
① 原生花園インフォメーションセンターHANA:小清水原生花園で採集した植物標本は岐阜大学標本庫(国際登録記号:TKY)に収蔵されていますが,同一個体から作った標本(デュプリケート)や複数点ある同一種の標本は小清水原生花園インフォメーションセンターHANAにも保管してあります.HANA研コーナーに展示してある標本は年に数回の入れ替えをしています.
② 男鹿市ジオパーク学習センター:寒風山(秋田県男鹿市)で採集した植物の標本は一旦岐阜大学標本庫に収蔵しましたが,ジオパーク学習センターに標本庫を設置してもらったのを機に岐阜大学からそちらに移管しました.約400種の植物標本が保管されています.デュプリケートや同一種で複数標本のあるものは岐阜大学(TKY)にも保管してあります.

種子標本は小瓶に詰めて津田研究室に保存してあります.ほとんどが野生種で,全国各地で採取した種子約700種が保管されています.

TKY(岐阜大学標本庫)

岐阜大学 <旧>流域件科学研究センター高山試験地の標本庫は2018年からが国際登録されている(TKY)