全国野焼き地図(2022年版)

右図は全国各地で実施されている野焼き(山焼き,ヨシ焼き,草原火入れ)の分布図です.2022年現在で津田が認識しているもので,下に分布図のもとになったリストも掲載してあります.

各地の野焼き・山焼きなどの動画

記録撮影中の智

智は温度測定機器の設置などを終えると,たいてい火消し半天を着て野焼きの状況を記録しています.

小清水原生花園の野焼き

北海道小清水町の小清水原生花園ではゴールデンウィーク明けに野焼きを実施し,草原景観を保全しています.

寒風山の山焼き

秋田県男鹿市の寒風山では4月中旬に第一火口内のススキ草原に火入れをしています.

鋏山の野焼き

福島県南会津町の鋏山(藤生わらび園)では5月3日に野焼きをおこなってカリヤス型の草原を維持しています.

小貝川河川敷の野焼き

茨城県常総市水海道付近の小貝川河川敷にはタチスミレ,ヒメアマナ,チョウジソウなどの希少種が数多く生息しているため,それらの種の保全のため1月中旬に野焼きを実施しています.

菅生沼の野焼き

茨城県常総市の菅生沼のオギ群落にはタチスミレなどの希少種が生息しており,植生の管理のために小貝川河川敷の野焼きの翌日に火入れをおこないます.

渡良瀬遊水地の野焼き

渡良瀬遊水地にも希少種が生息していますが,それらの保全というよりはむしろ性質の良いヨシを生産するために葦簀業者さんが火を入れています.一度に焼く面積としては日本最大級です.

妙岐ノ鼻の野焼き

霞ヶ浦に突き出た茨城県稲敷市の妙岐ノ鼻には屋根材としてはススキよりも良質のカモノハシが生育しています.カモノハシの保全のために3月ころに野焼きを実施しています

軽井沢タリアセンの火入れ

民間庭園の軽井沢タリアセンの敷地内にある里山ではスプリングエフェメラル(春植物)がたくさん咲くように火入れを実施してしています.

大麻生公園の火入れ

埼玉県熊谷市の荒川河川敷ではカワラナデシコやカワラサイコなどの河川敷に生育する希少種を保全するために1月中旬ころに火入れを実施しています.


田島ヶ原の火入れ

埼玉県さいたま市の荒川河川敷にはサクラソウの自生地があり,洪水頻度が減った現在は自生地の保全のために火入れをおこなっています.


箱根台ヶ岳の野焼き

神奈川県箱根町仙石原の東側には台ヶ岳のススキ草原があり秋には大勢の観光客が訪れます.草原景観の維持のために2月ころに火入れをおこなっています.

コジュリン公園(利根川最下流域)の野焼き

千葉県東庄町のコジュリン公園は利根川河口に近い広大な河川敷で,ヨシ原に火を入れています.

朝霧高原の野焼き

富士宮市の朝霧高原ではススキ群落に火を入れています.国道を挟んで東側を富士宮市,西側を地元の根原地区の住民が焼いています.

麻機遊水地の野焼き

静岡市を流れる巴川の遊水池として4つの工区に分けて整備が進められています.このうち麻機遊水地第3工区の一部で実験的な野焼きを実施しています.